STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Pro Staff堀田 光哉

果報は寝て待て!

ビーチウォーカーブランドのコラボレーションモデルに纏わる四方山話を中心に、ヒラメ狙い役立つ様々な製品情報や各地のホットニュースをお届けしていきます。 静岡県在住/様々なメディアで活躍するご存知『ホッティー』の愛称で親しまれる元祖ヒラメハンター。

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2021.09.20

コロナ禍での釣りとビーチウォーカー

みなさん、こんにちは。堀田光哉です。
こちらのブログは超久しぶりで申し訳ありません。
当地では緊急事態宣言延長中につき、活動制限中であります。
なので今回は、今シーズン発売予定のルアーについて、
単なる紹介というよりも、何故これらのルアーをプロデュースしたのかについてのお話しましょう。

今期発売のビーチウォーカールアーは4つあります。
ライト化、ダウンサイズ化を推し進めたモノを揃えました。

ご存知の通り、コロナ禍は釣り人気を押し上げ、サーフはさらに人気の釣りとなりました。
競争率が高くなっている状況からすれば、従来のルアーで釣れる魚は、さっさと釣られてしまいます。
残った魚を釣ろうとする場合、手取り早いのが、サイズ感、ボリューム感、アクションを抑えたルアーを使うことです。

それはフィネスという方向ではありますが、サーフというフィールドの広大さを考えれば、
フィネスの釣りだけで全て攻略できるわけではありません。
手前に魚が居る。よく聞く話であり、同意はしますが、それはサーフの釣りの一部を切り取った話でしかないのですね。
遠くに魚が居る場合も普通にありますし、
風や波などがあれば、足元の波足が長くなったり、濁ったりして魚が離れ、
なおさら近場狙いやフィネスの釣りは厳しくなります

そこまで踏み込んで考えてみると、サーフの釣りにおけるフィネス的な釣りの限界が見えてきます。
だからこそ、遠くも近くも、しっかりと両方を狙えるタックルの選択が最適解であり、
それに対応したルアーが必要不可欠となるのです
もちろん状況の渋さを考えれば、フィネス的な要素の良い部分を取り入れたルアーが理想
それが今期デビューのビーチウォーカールアー達です

翻って今季デビューするルアーを見て行きましょう
まずは10月発売のハウルシャッド3インチ(ハウルヘッドとのセット販売のみ)

このサイズ感は、”かわいい”と思わせるほどのルックスです
多くの人が抱く印象からすれば、明らかに4インチ、5インチとは異なる存在感がありますね
実はただのサイズダウンではないからこそ、”かわいい”と思えるのです

かわいさの元は3インチ専用のシャッドテール。
テール形状と素材使いを見直し、アクションとそこから得られる波動を専用のものにしています

というのも、せっかくサイズを小さくしたのに、
4インチ、5インチと同じ動きや波動ではルアーチェンジする意味がありません
3インチというサイズ感、ボリューム感を生かすような、小刻みで振り幅を抑えたアクションを導入することで、
通常のサイズや動きに慣れてしまった魚を食わせに向かわせるのですね

実際に釣果の部分では、リモートサーフ感謝祭で先行プレゼントしたこともあり、
すでに各地から多くの釣果報告が届いています
加えて、サイズダウンとテール形状の変更により、飛行時のバタつきが抑えられ、飛距離も伸びています
もちろんハウルヘッドをそのまま使えるために使用感はほぼ変わらず、
現在のタックルを使ったままで、渋い状況だけでなく、手前を狙う釣りにも有効です

そしてもうひとつ小型化して11月に発売となるルアーが、アクシオンスリム85S
ハウル3インチと同様、こちらも単なるサイズダウン版ではありません。

小型化とともに、そのサイズ感にしっかり即した大人しいアクションを採用しております
泳がせればわかりますが、アクシオンスリム105Sのような規則性のある大きなスイングのような動きはせず、
流れの変化でスーッとスライドするようなアクションにしてあります
これはヘビーシンキングペンシルカテゴリーの中でも、なかなかない出せないアクションであり、
よくある動きに反応しない魚に効果絶大です
自重も21gと現行のタックルで扱えるのが良いし、この自重にしてはよく飛びます
またレンジキープ力もしっかりと受け継いでいますから、誰でも扱える使用感になっているのですね
先行者が叩いたポイント、掛からないバイトが多発するとき、ベイトが小さくてなかなか食わないときに使ってみると、
効果を実感できますね

軽量化して新たな特徴を引き出したのはアクシオンライト
(アクシオンとの概観的相違点は、カラーの相違とアイが赤目です。フックは純正ではありません。交換してあります)

アクシオンそのままのボディで、4g軽量化
正直、若干飛距離はスポイルされましたが、その分、シャローレンジでのスローリトリーブへの対応力が
非常に高いものになりました
加えて軽量化によってフットワークが軽くなり、ロッドアクションに敏感に反応するため、
トゥイッチやジャークといった使い方も可能になり、リアクションバイトを誘う釣りにも対応します
基本的にビーチウォーカールアーはただ巻きを始めとする、シンプルな操作法で釣れるセッティングになっていますが、
ライト化したことで、リアクションでの食わせ力が高まりました
渋い状況での打開策の一手としてのリアクションの釣り、アクシオンライトでぜひ試してみてください

最後にハウルシャッド4インチの限定色。3色あります
見ての通り、2色を組み合わせたカラーになります(フックは純正ではありません。交換してあります)

堀田ブルピンは定番色であり、状況問わずに使えます
堀田チャートグローは、よく目立つカラーでありながら、ボディ下部に透け感を残してあります。
にごりやまずめの暗い時間帯、魚が居るのに食わせ切れない状況では、その透け感がシルエットを誤魔化してくれる
ために素直なバイトへと導いてくれるのですね
堀田ピンクグローはピンクグローに透け感のあるゴールドラメという、釣れるカラーの組み合わせ
ワームにおいて、この組み合わせはありそうでないために、他のワームカラーを見慣れた魚には効果絶大
派手系カラーでありながら、渋い魚を魅了します

ざっとこんな感じが今期のビーチウォーカーの新作とその意図です
一歩踏み込んで、サイズダウン、ライト化がどのように現状の釣りに繋がるのかをよーく考えれみれば、
より一層の釣果向上が期待できますよ