STAFF REPORTスタッフレポート
凪の時に効くルアー(青政ライトニング190F)
ようやく涼しくなって、秋の気配を感じられますが、今年は夏が長かった~
夏から一気に冬みたいな感じになりそうですね。
さて、このシーズンになって九州のヒラマサキャスティングゲームも徐々に上向きなってきます。
北よりの風も吹き始め、徐々に水温も下がり、魚の活性も上がってきます。
秋から冬にかけて、冬型の「西高東低」の気圧配置になることによって、海も時化る事が多くなてきます。
秋序盤、年内はまだ日ムラもあって時化と凪が極端になる日も多く、
「昨日は丁度いい時化具合でよく釣れた!」といった感じもあれば、
「凪過ぎで全くヒラマサが出ない!」といったこともあります。
時化過ぎだと出船できないし、凪過ぎると魚を出すのに苦労するといった事が、
このヒラマサキャスティングゲームの難しいところ。
丁度いい時化具合という日に釣りに行けるのがベストな所であります。
まぁ、どの釣りでもそうですが、これほど海の状況で魚の出具合が変わるのは、トップウォーターゲームならではかもしれない。
こういった事は当然、撮影時にも多く、前もって船に予約を入れているので、その日がどうなるか?
「日頃の行い?」が関係してくる。私の場合、出船できないほどの時化か、冬なのにベタ凪といった事が多く、
「日頃の行いはいいはずなのに・・・」と自分の運の無さを痛感する。
こういった状況を踏まえて、時化用、凪用のタックル準備を行います。
時化用の場合はPEライン8号をメインに、ロッドもHクラスのものでファンブル230Fやバブリー225Fが
メインで投げられるバランスの物。
凪用はPE6号、5号といったラインを巻き、ロッドはMHクラスで操作性と飛距離を出す事も考えて細くするようにしています。
時化の時は風が強いので追い風で飛距離が出しやすいが、ベタ凪の無風時は飛距離を出す事も苦労するので、
メインラインを細くすることにしている。
風が強い場合は風が味方をしてくれPE8号でも良く飛ぶが、無風時にバブリー185Fや青政ライトニング190Fを使う際には、PE6号がベスト。
こういった具合に風の状況、時化具合でメインラインの号数を意識しています。
程よい時化、そこそこいい感じに時化ている時は、ヒラマサの警戒心も解かれ、活性もよく、
ルアーに反応が良い事も多いが、凪の時は本当に一気に出が悪くる。
状況にもよるが、朝から夕方まで、4,5人で投げ続けてもノーバイト、夕方やっとワンバイトという事もある。
そしてちょっと時化ればあっさり出る。歯がゆいがこれがこの釣りでのあるあるのひとつでもある。
こういった状況の中で凪の時に効くルアーアクションというのが重要になってくる。
まずは見切られない様に早巻きをし、ストップ&ゴーを織り交ぜながらリアクションで誘い出す方法。
もう一つは、ピンポイントでレスポンスよく移動距離を少なくし、メリハリを利かせ、ダイブもさせて弱ったベイトを演出する。
この際は、ライン、リーダーを水になるべく付けないようにし、水切り音を出さないようにする。
凪の時は、こういった事にも気を使った方がいい。
と、だいたいではあるが、私はこの2パターンで、ファンブルとバブリーで対応してきていたが、
青政ライトニングの存在で、もう一つの凪パターンを発見する事ができた。
水平浮きの青政ライトニングはスイミング系のペンシルタイプ。なので、早巻き、スローなテンポで巻く、激しいアクション、
ただ巻きでも使える。なので巻く事さえできれば、S字スラロームで泳いでくれる。
ではなぜ、凪で効くのか?
凪のピーカン時に釣りをしていると、突然何もない所、ざわざわもせず、鳥山も出来ていない状況で突然ヒラマサが単発でボイルする事がある。
見ている感じでは、ベイトとなる魚が完全に油断をして泳いでいた所を襲われたという状況。
この「油断して泳いでいる状況」という雰囲気を演出できるのが、青政ライトニングなのではないか?
という風に感じている。
引き方としては、「優しく引く」。早く巻かずに、テンポ的にはゆっくり歩いている感じで、
ロッドも素早く激しく振らず、水面をなぞるような引き方。
なので、ラインで水切り音も軽減できるし、ナチュラルに泳いでいる雰囲気。
これでヒラマサのバイトが格段に増えたのである。
凪なので確かに乗らない事も多いが、全く出ないのと、反応してくれるのでは大違い。
乗らない場合は、トレブルフックから吸い込みやすい軽めのシングルフックなどに交換して対応すると
乗る確率も増えたように感じている。
是非、ベタ凪の時に一度このパターンで使って頂きたい。
トレブルフック時で一度バイトがあり、乗らなかったのでシングルフックに付け替えるとヒットしてくれた。
フックの重さは5グラム程度。少し長めの物をテールのみにセットした。
凪が日は無風の事が多いので、とにかく投げる回数も増え、体力も奪われる。
メインラインをPE6号まで落とし、飛距離も稼ぎ、操作性も上げる事で気持ちが途切れない。
釣れそうなタックルセッティングをすることでメンタル的にも良い。
反転食いをするヒラマサと比べて、直線的な捕食を行う鰤には非常に食べやすい青政ライトニング。
水平浮きなので、後ろから喰い上げる魚には、特に効果的な様にも思う。
参考動画【DUO公式YouTubeチャンネル】