STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Pro Staff須江 一樹

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横浜市在住/ 横浜アイランドクルーズ所属。仕事は釣船屋船長、趣味は釣り。シーバスビッグベイトを愛し、ボートシーバスをメインに、仕事も休みもオフショアフィッシングへ出船中。

STAFF REPORTスタッフレポート

2023.12.06

コノフラットのアクションについて【アクションのコツ】

さていよいよ今回はアクションのコツについてです。まず、コノフラットを動かす為にはラインスラックというものを理解する必要があります。

 

チョンとルアーを引っ張って、引っ張った力を瞬時に抜いて、糸を弛ませることによって惰性で左右にダートするということを頭ではなく体で理解する必要があります。基本的にはペンシルベイトのドッグウォークと全く原理は同じです。なので、ペンシルベイトも動かしたことがない方は、まずペンシルベイトのドッグウォークの練習から始めてみてください。ステップでいえばコノフラットよりもまずはペンシルベイトです。ペンシルベイトの方が少ない力でアクションができるので、コノフラットよりもイージーです。

 

 

ペンシルベイトが動かせるようになったら、次のステップでコノフラットです。ペンシルベイトとコノフラットのアクションの違いは、ロッドでルアーを押し込む動作があるかないかです。潜らせる為にルアーを押し込むという動作がコノフラットのアクションには必要です。

 

この押し込むという動作の難易度が高いのですが、動かす時のイメージ的にはロッドのティップよりも少しベリー側の、大体トップガイドから3番目か4番目のガイド辺りのロッドのしなりを利用してグイッグイッと押し込むイメージです。

 

ロッドのしなりを使って潜らせるイメージの他に、リールのハンドルで潜らせるイメージもあります。ハンドルを掴んでいるノブでジャーク時にグイッグイッと押し込むイメージです。あくまでイメージですが、僕はこの2通りのアクション法でコノフラットをダートさせています。ちなみに今日はロッドで押し込む方がやりやすいとか、日によってこっちがやりやすい的なものもあります。

 

 

ロッドで押し込む、ハンドルで押し込むというコツの前に、前提としてラインが真っ直ぐになっていないと潜らせる難易度が上がってしまいます。ラインを真っ直ぐにするには投げる角度が非常に重要になってきます。

 

投げる方向は常に船が進む方向です。船が進む方向に投げないとラインスラックを作ることもできませんし、ラインが撓んでしまって潜らせるための力も伝わらなくなってしまいます。投げる方向は風下一択です。

 

船はドテラ流しという風に流す流し方で流します。おそらくキャスティング船のどの船もその流し方で流しているはずです。流れ方は船によって、また船長の流し方で微妙に変わってくるのですが、風下側に投げることは間違いありません。その中で流れる方向を探してください。大体は少し船首側の角度になるはずです。

 

 

投げる方向を意識すること、ロッドorハンドルで押し込む意識を持つこと。この二つを意識するだけで、だいぶコノフラットは動かせるようになるはずです。

 

さらに付け加えると手首で動かす意識を持つと、さらに精度を高くコノフラットを動かせるようになります。基本的には肘を使ってジャークするのですが、肘でジャークして手首を使って調整するというイメージです。ダートがバラついたり、うまく左右に飛ばせない方のほとんどは手首を使っていない方です。

 

手首を使えといきなり言われても中々難しいかもしれません。個人的な感覚ですが、コノフラットが水を噛んでいる感じを感じようとすると手首を使えるようになると思います。言い方が悪いかもしれませんが、肘だけでジャークしている方は、アクションが雑です。これはルアーをビシバシ動かすということだけを考えている為で、水の噛み具合を感じようとしていないが為に、ビシバシジャークしてしまうのだと思います。

 

 

コノフラットはルアーのおでこの部分で水を受けてアクションします。おでこで水を受けて、ボディの側面部とフィンの部分で水を切ってロールします。このおでこで水を受ける感触を感じようとすると手首でアクションをするようになると思います。

 

またパーミング(ベイトリールを握り込む手)ですが、ロッドのトリガーより前が指3本、後ろが一本の形で握っています。さらに人差し指はリールの前側(レベルワインドくらい)に持ってくることで、ロッドの下側に来ている中指と人差し指でロッドを挟んで、この2本の指で上下のロッドアクションをしている形をとっています。これはリールにもよりますし、手の大きさにもよるかと思うので、参考程度でいいと思います。

 

 

「コノフラットは最初に潜らせるのが難しい」これが一番多く聞くお悩みの一つです。確かに最初に潜らせるのは僕でもたまに失敗します。なので一番最初の動き出しがもしかしたら最もコノフラットのジャークで難しい瞬間かもしれません。

 

キャスティングして着水してから最初のジャークで潜らせるのが少し難しいので、最初のうちはリーリングでコノフラットを少し潜らせてからジャークし始めても良いかもしれません、慣れてきたら最初からジャークで潜らせるようにしてください。

 

というのも、ジャークして潜らせてからストップしてぷかぷか浮かせてからまたジャークで潜らせて、というアクションの合間にストップが入るアクションがリーリングスタートで慣れてしまうと出来なくなってしまう為です

 

思いつくコツは今回ご紹介したのですが、また思いついたら改めてお伝えしますね。何度も言いますし、元も子もないのですが、基本は練習あるのみ、慣れが全てです。海じゃなくても全然大丈夫なので、近くの池でも川でもぜひ練習してみてください。川は流れがあるところはやりづらいので、流れのないところで練習してください。

 

コノフラットまだまだ釣れてますのでチャレンジお待ちしております!!