STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Field Staff武富 啓晃

Practice makes perfect

東京都在住。東京湾内の干潟と河川の釣りに精通し、関東全域のシーバスを釣り歩くサラリーマンアングラー。 徹底した現場主義によって得られた情報やルアーの使い方等を発信していきます。

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2024.02.21

早春の東京湾奥河川の風物詩その2・アミパターン

東京湾奥の早春の風物詩・・前回は川バチをご紹介しましたが、私の中で川バチと双璧を成すほど大きな存在なのが「アミ」。

サビキ釣りで使う「アミコマセ」のような「アミ」です(厳密には種類が違いますが)。

このアミをシーバスが食うのがアミパターン。

このアミ。東京湾奥の河川では、1月末~2月頭から湧き始めるイメージです。

湧き始めると、港湾の壁際や河川の明暗の境にびっしりと目視できるくらい集まっています。近づいて見てみるとこんな感じ。

早春はこれを盛んに捕食するシーバスが多く見られ、そのシーバスを狙う釣りが「アミパターン」の釣りです。

上げ潮でも下げ潮でも、潮が良くても悪くても、アミさえ湧けば成立するこの釣り。

私の中では早春のボウズ逃れパターンとして貴重な存在となっています。

そんなアミを捕食するシーバス。日々の釣行で重ねた状況証拠や観察結果を積み重ねた結論としては、ルアーを追尾する距離が非常に短いというのが特徴です。

アミはシーバスからほぼ逃げない(回避行動を取ってはいるはずだが、シーバスの運動能力からすればほぼ無効と思われる)ので、シーバスはアミが濃いスポットに陣取り、そこからほとんど動かずにパクパクと捕食しているものと思われます。

そのため、どのスポットにどのレンジで魚が定位しているのかをイメージし、ピンポイントでルアーを送り込んで行くのが正攻法となります。

誤ったコース取りをすると、魚のボディにルアーやラインが触れてスレ掛かりになってしまったり、それによって群れが警戒して散ってしまい、時合が中断されてしまったりするので要注意。

それと対局にあるのが、魚系の「逃げる」ベイトを捕食するシーバスを狙う釣り。ベイトがイナッコでもコノシロでもサッパでもそうですが、シーバスが付く場所とルアーを食わせる場所が別です。ルアーに気づいてからある程度の距離を追尾させて、食わせるというプロセスを加味した釣りをすることが多いです。

話がそれましたが・・そんなアミを捕食するシーバスに強いのが、シンペンであるシーク85sと85HW、

 

 

ジグヘッドワームであるBRヘッド+BRフィッシュ。

一般的にアミパターンで反応が良いのは、シンペンのテールスイング。シーク85のsとHWのコンビは、そのボリューム感といい、カラーバリエーションといい、レンジ感といい、アミパターンにジャストフィットです。

しかし、ルアーを見切るスピードが早いのもアミ付きの特徴。

シーク85兄弟で数本抜くと、急に反応が途絶えてしまったりします。

そこで繰り出すのがBRヘッド+BRフィッシュ。

一度見切られて鈍った反応が嘘だったかのように蘇り、何本も追加出来ることが多いです。

では最初からBRヘッド+BRフィッシュを繰り出せば、ルアー交換無しでずっと釣れるんじゃないか・・BRヘッド+BRフィッシュの後にシーク兄弟でも良いのではないか・・そう思われるかもしれませんが、不思議とシーク兄弟⇒BRヘッド+BRフィッシュの順番を守るのが一番数を抜けるんですよね。

そしてBRヘッド+BRフィッシュにも反応が鈍った時のジョーカー的存在が・・・

BRチャターフィッシュ18g。

最近チャターシャッドも発売されましたが、アミ付きにはチャターフィッシュの方が反応良いです。

このチャター兄弟はこれまでのシーバスルアーの枠に無かった未知のジャンルで、私の中でも解釈の途上にある感じ。異常に反応が良い状況がところどころで見られ、最近なんとなく分かってきましたが、まだ探求の途中です。

これについても分かってきていることをまとめて近々書いてみようと思っています。

そして表層でモワンとライズリングが出るくらいアミと魚が上ずったら・・・

マニック95~135。

アミパターンはルアーサイズが大きくても食うので、マニックのサイズは飛距離とレンジ、タックルバランスで使い分けます。

これはかなり遠くの潮目をマニック135の飛距離で撃ち抜いてゲットした魚。

という感じで、早春のアミパターンを楽しんでいます。

バチパターンと比較すると色んな潮回り・色んな時合で手堅く反応があるので、この時期はバチだけしかやらない・・という方も、バチ抜け行けないから諦めてる・・という方も、ぜひトライしてみてください!