STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Field Staff武富 啓晃

Practice makes perfect

東京都在住。東京湾内の干潟と河川の釣りに精通し、関東全域のシーバスを釣り歩くサラリーマンアングラー。 徹底した現場主義によって得られた情報やルアーの使い方等を発信していきます。

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2024.05.26

筑後川エツパターン解説③・狙うべき時合やポイントとそれに合わせたカラー選択

ここまで2回にわたって語ってきたエツパターン解説ですが、ついに最終編。

 

今回は、

 

 

狙うべき時合やポイントとそれに合わせたカラー選択

 

 

について語りたいと思います!

 

 

 

【狙うべき時合】

 

 

エツパターンには、➀時間帯の時合②潮位の時合が存在します。

 

これが重なるタイミングはかなり確率が高まります。

 

 

 

➀時間帯の時合

 

これはズバリ・・

 

昼13時頃~夕方17時頃

 

です!

この時合は、ベイトのエツの習性によってもたらされます。

エツは、水温が低い夜~午前中は中層を泳いでいますが、水温が上がってくる午後になると表層に浮いてくると言われています。

 

 

どんなベイトパターンで狙うにしても、ベイトが浮く時間帯というのはひとつの大きなチャンスタイムになりますが・・・

 

エツにしてもそれは例外ではありません。

 

 

 

面白いのは、調子良く釣れている日でも夕方17~18時を過ぎて日が陰ってくると、パタリと終わってしまうところ。

 

夕まづめと言える薄暮の時間帯にこれから突入する・・というタイミングで終わってしまうんです。

 

 

日本全国あちこち回ってきましたが、こんな時間帯が時合になりえるのはこのパターンだけです。

 

 

 

②潮位の時合

 

これは、河川のオープンエリアの釣りであればどこにでも共通して言える話なので、エツパターンに特有の時合というわけではありませんが・・・

 

狙う場所の流速が全体的に同じ(メリハリが無い)潮位よりも、流れている筋と流れていない筋がはっきりと分かれる潮位を狙ってください。

 

 

具体的な干潮・満潮、潮位○○cmといった話は、各ポイントによって全く違いますし、潮位に加えて川全体の流量、その年の地形などによっても大きく異なってきます。

 

 

ただ・・・どんな潮位でも、どんな地形でも、どんな流量でも、それに合わせてベストな場所が移り変わっていくだけで、常に打つ手はあります。

 

 

行ける場所、行ける時間帯に合わせて探してみるのもオツなものです。

 

 

 

 

 

【ポイント】

 

 

狙うべきポイント。

 

これも色々と話し始めるとキリがないのは承知の上で、今回は条件を1つだけに厳選して言及したいと思います。

 

 

それは・・・

 

 

 

「鳥がいるポイント」です!

 

 

 

鳥と言っても、海のイワシを狙っているようなカモメ類ではありません。

 

内陸の田園地帯や小河川の岸辺にじっとたたずんでいることが多い、巨大なアオサギです。

彼が川辺に立っている場所はかなりの確率でベイトが居るはずです。もしエツが居なくても、久留米サヨリ等、何かしらシーバスが好むベイトが居るはずです。

 

一見嘘のような指標ですが、これは個人的にかなり信用している指標なので、騙されたと思って探してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

【カラー選択】

 

 

私は、大きく背中の色と側面の色に分けて考えることが多いです。

 

背中の色は、主に光量によって決めています。

 

晴れの日中は光量が多いので、ブルーバックやグリーンバックといったナチュラルな色に反応が良いことが多いです。

曇りの日中は光量が少ないので、チャートやホワイトといった明るい色に反応が良いことが多いです。

 

 

 

 

側面の色は、主に水色によって決めています。

濁り気味の時はゴールド系。

 

 

 

 

澄み気味の時はシルバー系。

 

 

以上のことを踏まえて、筑後川で私がよく使うカラーは、以下のカラーチャートでカラー名に赤線を引いた辺りになります。

 

 

 

これからハイシーズンを迎える筑後川のエツパターン。

 

 

 

私はもう関東に戻ってきているので、これからのハイシーズンでは皆様が私の分までたくさん釣ってくださることを祈念して、私の筑後川レポートはおしまいにしたいと思います。

 

 

 

 

今回の筑後川帰省、最後の魚はこの85cm。プレートバイブロングの赤金が連れてきてくれた、堂々のランカーサイズでした。

 

 

 

来年もこの景色の中で竿を振ることが出来るように、私はまた関東で1年間頑張ってきたいと思います。