STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Field Staff武富 啓晃

Practice makes perfect

東京都在住。東京湾内の干潟と河川の釣りに精通し、関東全域のシーバスを釣り歩くサラリーマンアングラー。 徹底した現場主義によって得られた情報やルアーの使い方等を発信していきます。

STAFF REPORTスタッフレポート

2024.07.26

湾奥河川デイゲーム・バイブレーション取説②

河川デイゲームのハイシーズンも後半戦。

 

ハイシーズンを過ぎ、だんだんシビアになっていく状況に対応して釣果を挙げていくには、アバウトな釣りに終始するのではなく、状況に応じた的確な攻略をしていくことが求められます。

 

そんな状況下の河川デイゲームで私が考えて実践し、釣果に繋がっていることをお伝えしている「バイブレーション取説」。前回のフィールドレポートでは①として、鉄板バイブレーションと中空バイブレーションの使い分けのコツをお伝えしました。

 

 

今回は②として、河川デイゲームでバイブレーションを使うにあたって極めて重要なことに触れたいと思います。

 

極めて重要であるにもかかわらず重要視されづらい内容ですが、それは・・「レンジ攻略」です!

 

 

 

【バイブレーションのレンジ攻略】

 

夜のミノーやシンキングペンシルの釣りでは、レンジを刻んで反応を探ることが重要であるというのは通説ですよね。

実際その通りで、レンジが違えば魚の反応もガラリと変わります。

 

レンジが違えば魚の反応もガラリと変わるというのは、昼の河川シャローにおけるバイブレーションゲームでも同じこと。

 

 

 

【意識すべきレンジ】

ズバリ・・・

 

ボトムから数cmの間

 

これです!

 

 

 

 

河川シャローのバイブレーションゲームにおいて、ボトム~ボトムすれすれのレンジをいかに繊細に刻めるかという部分で釣果に雲泥の差が出る状況はかなり多いものです。

 

逆に、ボトムから完全に浮いていたら、10cm上だろうが30cm上だろうが、釣果にそこまでの差は出ないと感じています。

 

でもボトム直上0cmを引くのか、ボトム直上1cmを引くのかという違いは、釣果に雲泥の差をもたらすんです。

 

 

 

夜のミノーやシンペンの釣りでは、水面から出すか出さないか、5mmレンジを入れるか入れないかによって釣果に雲泥の差がつくこと、多いですよね。

 

でも、水面から20cm以上入ってしまえば、あとはかなりザックリ刻んでも釣果の差って出づらいですよね。

 

バイブレーションでは、その水面が底に変わっただけで、同じことが言えるんです。

 

 

 

 

 

【使い方に落とし込んで考えると】

 

ではどのようにこれを意識すれば良いのか?

 

水面~水面直下をミノーやシンペンで刻むより簡単です・・・

 

 

意識の仕方としては、ボトムにルアーが当たる感触をロッドで感じつつ、それを基準としてレンジをコントロールするだけになります。

 

 

バイブレーションは、速く巻くほどにレンジが上がり、リトリーブ中にロッドを立てれば立てるほどレンジが上がります。

 

 

なので、まずはバイブレーションが「ゴツゴツゴツ」と常に底に当たる状態を試してみて、次のキャストでは少しリトリーブスピードを上げるかロッドを立てるかして「ゴツ・・・ゴツ・・・」としばしば底に当たる状態を試してみる。

 

反応が無ければ、もっとレンジを上げてみる・・といった感じでレンジを探る、というのが具体的な探り方になります。

 

反応が多いレンジを見つけたら、それを次のキャストでも再現して集中攻撃するだけです。そうすれば、安定した数釣りも可能になってくるでしょう。

 

 

 

ちなみに、水深が浅くてどんなに速巻きしてもルアーが底に当たりすぎてしまうときは・・より軽いバイブレーションに変えましょう。逆も然りです。

 

 

 

【水面攻略との違い】

水面は平らな一つの面で構成されていますよね。なので、水面に対してどのレンジをキープするようにリトリーブしてくる、ということがイメージしやすいと思います。

 

 

しかし、水底は地形変化や障害物が多く、平らな一つの面とは言えない状態であることが多く、ちょっとイメージがしづらいですよね。

現実問題として、キャストした先から回収するまでの間ずっと、水面に対して一定レンジをキープするのと同じように底から一定のレンジをキープしてバイブレーションを引っ張ることは非常に難しいですよね。

 

 

そこで大事なことは、「自分が狙うどのゾーンの底に対してどの程度当てるのか」という考え方です。

極論、自分が狙う部分以外の底に対してはどのレンジを通るかについてそこまで深く考える必要はありません。

 

 

フィールドに立った時に、自分がどこをどのレンジで狙いたいのか。どこでどのようにヒットしてくることをイメージしているのか。

 

それに合わせて、流れに対しての立ち位置や地形変化に対しての立ち位置、ルアーの重さやタイプ、着水点、どれくらい沈めてからどれくらいのスピードで巻いてくるのか・・・

 

これらの要素を組み合わせて、自分が狙ったレンジ・スピード・トレースコースを3Dでイメージし、実現していくことが重要です。

 

これらを自由自在に操れるようになれば、色々なレンジへのトレースを意図した通りに正確に実現できるようになり、試行の精度が上がることによって、パターンを正確に把握でき、釣果にも繋がっていきます。

 

 

【総括】

いかがでしたでしょうか。

 

このレンジ攻略の考え方を意識して実践するだけで、明らかに釣果がUPすることは間違いないと思います。

 

皆様もぜひお試しください!

 

 

 

 

バイブレーションの取説。前回と今回で書ききれなかったキモは他にいくつもありますが・・・

 

どこかで機会が出来た際にでも、またご説明できたらと思います。