STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Field Staff武富 啓晃

Practice makes perfect

東京都在住。東京湾内の干潟と河川の釣りに精通し、関東全域のシーバスを釣り歩くサラリーマンアングラー。 徹底した現場主義によって得られた情報やルアーの使い方等を発信していきます。

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2024.09.24

バルク95F取説③~涸沼・利根川での使い方~

発売されたバルク95F、多くの方々に愛用いただき、釣果も出ているようで嬉しいです。

 

 

前回のレポートではそんなバルク95Fについて、東京湾湾内での使いどころや使い方を語りました。

 

今回は、関東屈指のメジャーフィールドにして東京湾に並び立つ聖地である、涸沼・利根川について語ってみたいと思います。

 

 

 

 

それでは早速・・・

 

 

 

【共通点と相違点】

 

涸沼・利根川に共通して言える特徴は、なんといっても・・言うまでもなく・・イナッコパターンがメインになるということ。

 

一方で、涸沼と利根川の大きな違いとして、「流れの有無」が挙げられます。

 

 

 

 

同じベイトを捕食している同じシーバスであっても、流れの有無によって有効な攻め方はかなり異なってくると感じていますが、流れがあってもなくても、どちらにも高いレベルで対応できるのがバルクの強みでもあります。

 

 

ここからは、それぞれの場合においてどう使えば良いのか?を語ってみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

【涸沼編】

涸沼のように、ほとんど流れが無い場所におけるイナッコパターンで有効なルアーアクションは、大まかに2通り。

 

①しっかり動かす

②ほとんど動かさない

 

この2択です。

 

 

川の流れの中でやるような、ルアーがユラユラとローリングするような、シャローランナーの一般的な使い方としてイメージされるスローリトリーブ(①と②の中間)は意外と反応が悪いことが多いです。

 

 

 

 

 

バルクは②のほとんど動かさないが得意。

 

アシ際や地形変化といった、決まった場所でボイルが出るパターンで特に強いです。

 

 

具体的な使い方としては・・・

さっきからここ何回も出てるよな・・・という場所を通せるようにキャストし、デッドスローでリトリーブしてみてください。

 

デッドスローの目安としては、リール1巻き10秒以上。15秒かけても問題ありません。イメージとしては、バチ抜けの釣りでフローティングのルアーをデッドスローで巻いて使うのと全く同じ感じ。

 

手元にルアーの泳ぎや重みが伝わっていなくても、バルクが潜っていなくても、水面で泳いでいるように見えなくても構いません。

 

 

 

バルクのフラットな側面や背中が、水面の少しのさざ波や、意図せず出るちょっとしたリトリーブスピードの変化を受けて、微妙なフラツキを生み出して魚を誘っています。流れが無いパターンでは、むしろそれが良いことが多いです。

 

 

2巻きして1秒ストップ・・・3巻きして2秒ストップ・・といった感じに、超スローなストップ&ゴーで攻めてみてください。

 

 

 

水面が炸裂してヒットしてくることでしょう。

 

今年はそのパターンで結構釣ってます。

 

 

 

 

これから秋が深まってくるとイナッコが大きくなり、夜になっても岸際に入らず、沖にとどまったまま食われていることも多いですが、そんな状況でもその抜群の飛距離で水面を誘えると思います。

 

 

岸際で釣るにしても、沖で釣るにしても、「水が動いていない時は水面で動かさない」をパターンの1つとして意識して誘ってみてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

【利根川編】

 

利根川といえどもシーバスが狙える流域は広く、茨城県はもとより、栃木県・群馬県にも及びます。

流域によってベイトや攻め方が大きく異なるので、今回は最もメジャーな利根川河口堰~河口域に絞ってお話ししたいと思います。

 

 

そんな利根川河口域は、涸沼より流れがしっかり出る中でイナッコボイルをするのが特徴。

 

 

 

 

そこで私が使うのは、デッドスロー寄りですが、涸沼とは違って水面直下(0~10cmくらいが目安)でゆったりとバルクがロールする程度のスピード域。

 

どのくらいの巻きスピードか・・は、流速やキャスト位置によって異なるため一概には言えません。

 

 

 

 

ただ、どのくらいのテンションで泳がせるとどれくらい潜るというのは決まっているので、一度足元で泳がせてみて、これくらいの巻きの重さならこれくらい潜るんだ・・というのを確かめてみてください。

 

それをイナッコがざわついているあたりやボイルが見られるあたりで再現する感じでやればヒットしてくることでしょう。

 

 

 

 

 

 

先日も利根川河口域においてそのパターンで連発しました。

 

 

 

 

銚子の満潮時刻から2~3時間後くらい?流れが出始めたタイミングで、イナッコボールがいくつか上流からざわめきつつ下ってくるシーンに出くわしましたが、その中に怪しげな挙動を見せるイナッコボールを発見。

 

バルクをイナッコボールの奥に着水させ、イナッコボールの際をテロリテロリと泳がせてくるとヒットしてきました。

 

 

 

 

 

 

 

【流れが出ない場合】

利根川河口域は、河口堰の水門の開閉具合によっては流れが出ないこともあります。

具体的には潮汐表上での満潮時刻から下げはじめて2~3時間の間や、上げ潮の後半等の時間帯です。

 

 

 

 

そんな中でボイルしている場合は、涸沼編で紹介した使い方が有効なのではと考えています。

利根川河口域で流れが出ていない時にこの「動かさない」使い方を試したことは無いため、また試して結果が出たらSNS等でご報告します。

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

涸沼も利根川も一筋縄ではいかないものの、上手く攻略出来れば、これから秋に向けてランカー率が高まってくる魅力的なフィールドです。

 

私も両フィールドに精力的に通いたいと考えていますので、皆様ともしお会いできましたらよろしくお願いいたします!

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